バンコク バーンプラノン
ええ?喧騒のサトーン通りこんなホテルが? 誰もが目を疑うクラシカルな一軒宿は、ある種、こだわりがありすぎて、残念なところも目に付いたけど「古きよきタイ」、「健全で健康的」、「こじゃれたかわいらしさ」をお求めの人には最高。
それがこのプチホテル、Baan Pra Nond(バーン・プラ・ノン)。
おしゃれな女性オーナーが、築80年のお屋敷をホテルに改装。 南国の濃い緑に覆いつくされれ美しく、レトロ感たっぷり。
小さいながらもお庭は素晴らしく手入れされ、緑と花が溢れ、タイ好きならずとも花好き、ガーデニング好きなら足を止めてしまうはず。うっとりしてしまいます。 従業員はそんな庭の手入れもやってのけ、恐らく住み込みの素朴すぎるベルボーイ兼なんでもやのおにーちゃん、ノーメイクでナチュラルでかわいらしい、とっても気のつくお嬢さん、おしゃれでバリキャリ系なオーナーとおぼしき女性、朝食を作ってくれるおばちゃん。
以上。たった4人で切り盛りしています。
チェックインは重厚なソファー、歴史を感じさせるアンティーク家具が置かれた素敵なラウンジで。まるでお金持ちの家に招かれたお嬢様気分が味わえること請け合い!
そしてウエルカムドリンクがタイアイスティー・・・チャーイエンなのがまたほろり。(でも午後の紅茶の普通のミルクティーより甘い!)
お部屋以外の施設は全てオープンエア。ってことでお部屋以外は全てノンエアコン。 つまり素敵な渡り廊下も・・・階段も。
唯一ものが食べられる(朝食のみ)ダイニングも・・・
いちおうこのダイニングには美しいラウンジで寛げるよう、そしてお部屋にそれらがないせいか、ずっとコーヒー・紅茶がおいてあったり、冷蔵庫にはコンビニ価格でビールがおいてあったりするので、できればラウンジでぼけーっとしたいけど・・・ でも、でもお部屋以外全部ノンエアコンなんて・・・そんな場所で寛ぐなんて・・・絶対無理!暑くて死んじゃいそう! 暑いタイ、しかも夏にあたるこの季節に、それは熱射病になれとささやきかけられているのと同じだ! 宿泊した数日は、ひじょーに暑く、チェックインしている間にも鼻血が噴出しそうになった。滞在中、遊びに来たタイ人友は、健全で堅物のバリキャリのオーナーに気に入られ「いいわよいいわよ、お友達なんだから泊っていけば。二人とも仲良しなんだから。」と言われたにもかかわらず「暑いから帰る」・・・といってその好意を踏みにじって帰っていったほど、ここのラウンジ暑い。 でも、絵に描いたような健全で、芝居がかってるんじゃないかと思うくらい爽やかな欧米人家族が、暑いのに気にせず寛いでいたんで、ノンエアコン好きにはいいかも。乾季ならありです。はい。乾季に泊りたい。
でもこのホテル、こんなに小さなホテルなのに、プールがあるんだぜ。どや、プールやで。
ちーん・・・縦3メートル・・・。
いっちょまえにバスタオルだけはたっぷりおいてあって、デッキチェアーもあり。 ジャグジーだと思えばまあ我慢できるでしょう。
あたしのお部屋は2階の7号室。本当はスーペリアを予約していたのだけどアップグレードしてくれたのだとか。
スーペリアとの違いは・・・。テラスがあることかなあ。1階からみたあたしのお部屋・・・びっくりするくらい狭かったなあ(汗)。デラックスでこの狭さならスーペリアってどんななの?と思うほど狭かったです。 欧米人が書き込みで「ここはホテルではなくゲストハウスとしか言えない。値段も落とすべきだ」と厳しい事を書いていたので心構えはできていたけど、そう、部屋の広さはゲストハウスだろう。
眺望は目の前の道路とスイートだかジュニアスイートの大きなバルコニー。二人で泊るなら奮発してこのクラスに宿泊した方がいいですね。
でもまあ、バルコニーは寛げた。
まあ、普通のお屋敷を改装したわけだからホテル仕様の大きなお部屋にはできなかったんでしょーね。 お部屋のインテリアは真っ白~。とってもロマチック。白い籐でできたチェアーもおしゃれ。
しかしこの部屋ひとりで泊るならいいけれど・・・二人だった相当きつい。ベッドはでかいけど、ベッド以外のスペースが狭く、ベッドをよけて動くと蟹歩き、ベッドの柱に足をぶつけるなど災難が降りかかる。 おまけにテレビは5つしかチャンネルがなく、CNNを含めた外国ニュースものチャンネルばかり。えーっ、なにこれ。超つまんないんだけど。
バスルームはシャワーのみだけど、部屋を狭くしてしまうほど非常に広く取られていて自然の光や風が入ってくるように作られています。・・・でも、その分もうちょっと部屋広くしてほしかった。
でもまあ、タイルがかわいいし、お香のセットも気がきいてますな。
コロニアル&ちょっとモロッコなタイルのバスルーム室内があまりにもきれいなので、撮影しまくり。
ちなみにお部屋には見慣れないアメニティーが置いてあり「なんだべ?」とむにょむにょさわっていたところ、耳栓だとわかった。 。。。実はここの最大の欠点は目の前の高速や幹線道路を走る車の騒音がずーーーーーっと続くところ。 もちろんパブリックスペースから部屋に入れば少しは薄れますが、そうはいっても防音対策がなされているとは思えないなぁー。クラクションならされたら目が覚めます。そんなときにはそうです。耳栓です。
うーん、細やかなようで・・・なんといえばいいのやら。
あのラウンジで寛ぐなんて、暑さもそうだけどこの騒音じゃ無理だと思う(爆笑)。
そして二番目の欠点である部屋に冷蔵庫がないために、冷たいお水が飲めません。氷も買って来れないし、かなり苦しいぜ。 でもベッドの寝心地はすばらしく、かつベッドの上しか寛げないので、ホテルにいるといつでもうとうとしちゃった気がする。 朝食は前でのエアコンのないダイニングでいただきます。このホテルはホテル内で昼食やディナーが取れないので、ご注意を。
欧米人の評価の書き込みで「ボリュームがアルブレックファーストに満足」と書いてあり、まーさか、セットメニューで大食漢の欧米人がボリュームありというのか?と思っていたら・・・すごい。ほんとに食べきれないボリューム。 タイでは珍しい「ぱりっ!」とした食感のソーセージ(一流ホテルでもぱりっとしたソーセージは出してくれないよね)、ばっちり2つの卵を使った目玉焼、ぼろぼろでがさがさのおいしくなハッシュドポテト(これが唯一残念)、ごまたっぷりのトースト、甘みの少ない美味しいヨーグルトに、ドラゴンフルーツ好きにはとってもうれしい、フルーツプレート。 で、丁寧に入れてくれるコーヒーは、今まで飲んだコーヒーの中で一番美味しく、ここにコーヒーを飲みにきたいと思えるほど!ポットで出してくれるのだけど、もう1ポットおかわりしちゃいました。ほんとにおいしかった。何のコーヒーなんだろう? このホテルのチェックアウトは早朝発だった為、朝の4時30分。 ラウンジがあいていない時間だったので本当にスタッフがいるのか心配だったのだけど、荷物をパッキングし終えて、ほっとしていると、素朴なおにーちゃんが、ドアをノックして、言わずとも荷物を降ろしてくれたのにはびっくり。入り口のベンチでこれまた素朴でかわいいおねーちゃんが、「今起きました」というTシャツ姿でチェックアウトのお仕事をしてくれ、小さな箱に入ったブレックファーストを渡してくれましたよ。このへんは一流ホテルよりきちんとしていますね。 さらにタクシーも申し出た通りに手配してくれていて、このタクシーっていうのがホテルと契約しているようです。とってもきちんとしたタクシー! なんていうのか運ちゃんが、きちんとした身なりをしていて、今まで拾ったタクシーでもみたことがないほど品がいい。 おしゃべりも非常に楽しく、ありがちな「結婚してるのか?」とか「タイ人の彼氏がいるのか?」という下品な突っ込みは一切なく「タイはどのへん観光しましたか?」とか「タイ語は何処で勉強したのですか?」とこれまた丁寧語できちんと会話してくれ、笑顔を絶やさない。 高速代込みで500バーツと少し割高なんだけど、真夜中女性一人の移動。多少値段が高くともホテルリムジンがない分、リムジンより安く安全な車を用意してくれるのは非常に良心的。
宿泊者の安全を考えてくれるホテルでした。
で、このホテル連れ込み一際禁止。堂々とセックスツーリスト出入り禁止!とうたっている潔さも凄いです。 なので「タイの若い女の子を買ってこのホテルでうひょひょ」という男の人は諦めましょう。
このホテルのいいところ 1.とにかくお洒落で、かっちょいい。 2.古き良きタイにこだわっている 3.無料のインターネットがダイニングの隅に設置されている 4.駅が近い。高速も近いので空港からのアクセスは非常にいい。 5.スタッフが親切で素朴。 6.緑に溢れて気持ちがいい! 7.健全な宿泊客のみ。
このホテルの残念なところ 1.目の前の高速と幹線道路の騒音が半端ない。気になる人が眠れないと思う。 2.マイナーホテルなので場所を把握していないと運ちゃんは場所を知らない。 3.2泊で1泊無料のキャンペーンだと妥当な値段。通常スーペーリア8000円越えは、ちょっと高い。そのクラスの施設ではないと思う。 4.部屋に冷蔵庫がない。 5.部屋が狭い 6.ヘアドライヤーは貸し出し。部屋に常備してない。 7.蚊が多い。 8.共有スペースは全てノンエアコン。暑い時期は非常に辛い。 9.プールが小さすぎる。あるだけましか。 10.レストランは朝食のみの営業のため、ずっとホテルで過ごすことには不向き。 11.テレビがCNNを含めた欧米系ニュースなどを取り扱うチャンネルのみ。タイなのにタイのテレビが見れないのは地獄の苦しみ・・・。いや、ほんとに。 個性的でお洒落なホテルだけど、快適さでは。うーん・・・というところ。
ホテルのホームページはこちら。 タイ人には結婚式のナルシスト写真撮影に使うなど、お洒落なホテルとして一部に知られているようです。 ジャンル別一覧
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